柿次郎さんはずっと何年も前から気になっていた存在だったが、お話する機会が無いまま、数年SNSで観測するだけの日々が続いていた。
そんな数年の時を経て、ちょうど僕が京都に拠点を移しているタイミングで、少し流れが変わってきた。柿次郎さんが京都によく足を運んでいる情報を見て、純粋に柿次郎さんが京都という街をどのように見ているか気になり、より注意深く情報を追うようになった。自分自身、これまで人生の中で、ほとんど足を運ぶことがなかった長野で何が起きているのかも気になった。
そんな中、タイムリーなことに、Huuuuが「風のアシスタント」という募集を開始した。これまでのキャリアではライター・編集とは直接的に関わってなかったが、直感的に応募することにした。
応募締め切りが数日後だったため、急いで準備した。しかし、「風のアシスタント」応募フォームの最後の設問が、自分にとっては重たい問いだった。印象的で今も忘れることはない。このような設問だった。
テーマ「あなたの現実について」を元に文章を書いてください(1000〜2000字目安、長くても問題ありません)
この設問を目の前にして、しばらく動きが止まってしまったが、なんとか振り絞って「現実」を書き、そのまま提出した。
その後、1か月半ほど経過したタイミングだろうか。募集の件は半分諦めかけていた頃、「明日から京都入りするんですが、どっかでお茶できたりしますか??ざっくばらんにお話できると嬉しいです!」という連絡が来て、(自分で応募したとはいえ)突然の展開で焦りながら返信したのを覚えている。
翌日、京都のLenで合流。まず、アシスタント募集フォームで印象に残った設問について話をしてみた。そこで強く感じたことは、柿次郎さんは、「自分の現実」を乗り越え、「社会の現実」と向き合ってる方だということだ。Huuuuの活動を通じて、沢山の現実を引き受けていた。
そのお茶での2時間は、僕の話はほどほどに話しつつ、柿次郎さんから、Huuuuで動いているプロジェクトについてひたすら聞きながら、今後の関わり方を話し合った時間だった。日々こんな感じで全国を飛び回って、周囲の人に、ミツバチのように蜜を渡していっているのだろう。
多くの人が感じられているかと思うが、僕の中で強く印象に残っているのは「若者を引き上げる人」という印象だ。僕自身、新卒で入社した会社を退職し、個人としてどのように仕事をしていくか模索していた期間だったこともあり、僕自身も引き上げてもらった1人ということになるかもしれない。
京都でお話した後も、長野や「森、道、市場」でHuuuuがつくる場を訪れたが、10代・20代の若者が、個性に溢れ尖った若者が柿次郎さんの周りに集まっていた。
「自分の現実」を乗り越えて、「社会の現実」に日々向き合っている柿次郎さんの生き様を見て、今後も多くの若者の生き方が変わっていく姿を見るのが、僕自身、としても楽しみです。
プロフィール
松井 貴宏(まつい たかひろ)
マーケター。広島市出身、1991年生まれ。現在は長野県塩尻市在住。ジョジョの奇妙な冒険が好きです。
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アイデンティティを他者との対話で探る。今回の本のポイントです。テーマ「おまえの中の柿次郎を教えてくれ」でエッセイを寄稿してみませんか?
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書籍概要
■商品情報■
・今、自分は「ある」よりも「ない」だと思っている人
・自分の生き方に選択肢が「ない」と思ってる人
・いつか「ある」状態になりたいと思ってる人
この本はそんな人にこそ読んでもらいたい。
タイトル :おまえの俺をおしえてくれ
著者 :徳谷柿次郎
出版社 :風旅出版
発行元 :Huuuu
定価 :定価 大人1,800円(税別)
判型 :変形四六判(113 mm ×182mm)
発売日 :2022年9月16日(40歳)
目次(抜粋)
1)自分で自分を編集する
2)異常でしたね。執着が。
3)セロトニンがでない部屋
4)おまえすごいな、最高やな!
5)「遊ばなきゃ」っていう意識
6)ずっと下唇震えてましたからね、急に決断迫られて
7)自分にとって一番いい栄養分があるところに容赦なく動ける
8)おまえの俺をおしえてくれ
寄稿「おまえの俺をおしえてくれ」
小林直博/原宿/宮脇淳/シモダテツヤ/小野田弥恵/MOTOKO/塩谷舞/カツセマサヒコ/納谷ロマン/小倉ヒラク/藤本智士/友光だんご/石崎嵩人(敬称略)
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