おまえの俺をおしえてくれ

9月16日出版 徳谷柿次郎の書籍『おまえの俺をおしえてくれ』寄稿エッセイブログ

「柿次郎は二度、しぬ。」(記:荒井慶悟)

柿次郎くんと出会ったのは2016年。僕は「腹よわ、ウンチ」を題材としたイベントを企画し、ゲストとして柿次郎くんを呼んだ。柿次郎くんは、腹よわを何かの記事で公言していたように記憶していて、ウェブ界の腹よわ代表として召集をかけた。(朝起きたらビオフェルミンをポリポリしてるくらい腹が弱かったらしい。ビオフェルミンポリポリは腹よわ界ではよくきく話。)

 

返事は意外にも二つ返事。トントン拍子にイベント当日になった。最初の印象は良くも悪くも「ウェブ」の人で、不健康そうなイメージがどこかありつつも、バーグハンバーグバーグの人というイメージも合間みえて、どこか東京臭がしていた(気がする。)目は半分くらいしか開いてなかったように思う。

 

開口一番、「腹よわ」といえば、バーグに入ったときに「ウンチを見ながら、ご飯を食べる」っていう企画をしたんですよね、とウェブ記事を見せてくれた。ウンチの企画をしつつも、何を見せられているのだろうと思った、初対面なのに。そこから、7年。柿次郎くんのお腹はローカルによって醸され、他人も羨む「腹つよ」に生まれ変わった。僕の持った問いは「よわ」を「つよ」に変えるほどのプロセス。7年の間にいったい何があったというのだろうか。このリサーチクエッションに答えるために、7年間の柿次郎くんのnote、ウェブ記事、ラジオコンテンツを墓掘した。結論からいおう。

 

わからなかった。問いの立て方がまずかったのかもしれない。けれど、見えてきたこともあり、無駄ではなかった。今回は、柿次郎君の記録から見えてきたことをシェアしたいと思う。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

過去の記録からわかったことは、「柿次郎は二度、死んでいる」ということ。突然のことで申し訳ないが、そのようだ。僕調べで行くと、創業時の2017年から2019年の間に一回。そしてコロナ禍の2020年〜で二度目の死が訪れている。なので、2017年以前、2017年から2019年の間、それ以降で柿次郎君に出会っている人は、全くの別人と出会っているといっても過言ではない。もしかしたら、みのもんたのように三人いるのかもしれない。

 

視座や考え方、価値観のアップデートされて、古い考え方が死ぬ。柿次郎というソフトウェアが上書きされ、柿次郎という人間のバージョンが進化しているようだ。例えば、2018年の名記事「アイデンティティーの強制上書き」でも、彼自身、過去の自分が自分でないという感覚を持っていると自認している。

 

「毎年が人生のピークだ」そう思い込みながら新しいことにチャレンジしているが、その決断の回数が増えるたびに冒頭の「過去の自分が自分じゃない状態」に陥る

少し怖いのが、柿次郎を名乗った前職時代の記憶も薄れてきていることだ。馬鹿笑いしながら過ごした5年の記憶やコミュニティの中で立ち居振る舞っていた自分…。

 

2018年までの柿次郎君はバーグでの立ち位置や独立してからの周りからの期待・要請という外面からの要求により、柿次郎というソフトウェアを駆動させていた。しかし、内面では、その構造で「柿次郎」を駆動させることに疲れていた部分もあったのだろう。その苦悩のプロセスの一部記事にしたのが2019年一発目の記事「社会からの要請とジャムおじさん」だ。

 

本業のWEBメディアの編集はもちろん、二拠点生活+全国を旅しながらの取材ツアー、そしてお店の運営…。自分自身の容量を見極めず、「やってこ!」の鼓舞魔法を唱えながら走り続けていたが、途中で心と体が分離してしまった。

 

自己決定の繰り返し。そのこと自体が生むアイデンティティの上書き。でも、やりきれない社会の要請。だからこそ、自分の中からの言葉を探すようになっていった。ここに一度目のアップデート(死)があった。

 

自己の喪失。アイデンティティの再定義。やるべきことはわかっているものの、やりきれない自分との葛藤が生まれていった。このあたりから内省を始めて、人前で話すときも自分に問いかけながら言葉を探すようになった記憶がある

 

noteに書かれた断片的な苦悩、葛藤だけでは判断できないが、自分を壊し、再構築が続いていった3年だったと想像する。もうこれだけで、以前のカキジローとこの3年の柿次郎、まったく変わっているはずだ。

 

ーーーーーーーーーーー

 

再構築していった柿次郎バージョン2.0は、奇しくも「コロナ」によって揺らぐ。それが2020年の「文章が書けなくなっている」から感じとることができる。

 

コロナショック以降、思考の詰まりを感じている。

ここ数ヶ月考えていることがひとつある。それは人間の欲求がSNSによって小さく小さく細切れに処理されているのではないか?ということ。

 

僕が持つ、柿次郎君のイメージのひとつは、良くも悪くもインターネットの人だ。そのイメージにつきまとうのは「瞬発力」や「速さ」だったりする。そんな無重力の人が、自分が関わる世界観について疑問を持ち出し、瞬発力や速さとは全く逆の世界観である「目の前の生活」という重力をちらつきはじめさせる。コロナは一人の人間のパーソナリティまでに影響したのだ。

 

とにかく感情の処理が早くなっている。だからこそ立ち止まって、しっかり考える生活に自分自身を戻さないといけない。植物に水をあげて、土を掘り返して種を植え、毎日2食分の自炊をする。

 

無重力の人が、植物に水をあげて、土を掘り返している。そして、自炊をする。普通だ。至極、真っ当な生活だ。コロナ禍によって、強制的に家にいる生活を強いられる。そのこと自体が5年ぶりだという。柿次郎君はやってこ!で自分をふりしぼり、コマンドキーの→だけを押し続けて毎日を過ごしていたのだろう。

 

いま考えると、あまりにもおかしい時間の使い方をしていた。誰か止めてくれよって思うけど、いろんな人が止めてくれてたんだろうな…。気づかなかった。聞く耳をもたなかった。

 

しかし、強制力を持って生活をすることによって、新たな視座を獲得する。「用事」への開眼だ。2019年までの柿次郎君では絶対こんなことをいわない。別人物である証拠が突きつけられた。おそらく、二度目のアップデート(死)が起こっている。

 

その反動として芽生えたのが「用事」への好奇心だ。・毎朝、植物に水をあげる・ネコや犬などのペットの世話をする・自分のため、誰かのために料理をする・洗濯物をちゃんとまわしてたたむ・借りた本を読んで返し、感想を伝える

 

「用事」を獲得した柿次郎君の世界の捉え方は、これまでとテイストが変わっていく。「旅の二周目の景色は、少し違って見える」だ。(二周目っていってるのだ。)

 

その一番の近道は「なにもしない」を選び取ること。もったいない精神の結晶として生きている自分が言うのは説得力皆無なんだけれど、ただ単純に長く滞在すればおのずと「なにもしない」時間が生まれる。この延長に「ただ仕事をする」「ただ読書をする」といった、旅先でせっかくホテル代を支払っているのに日常と同じことに価値を見出す世界があるのではないだろうか。

 

挙句、もう自分の見え方なんてどうでも良くなっていく境地に達する。

 

「自分」はなんだろう?の理解を諦めて、「自我」と「自己」に切り分けて考えたらハッピーな世界に辿り着いた

 

コマンド→を押しっぱなしだった柿次郎君。Bダッシュのしすぎでききずらくなってしまったコントローラーは「用事」という↓ボタンを覚えることによって、この境地まで辿り着いたのだろう。↓↘︎→で波動拳だせる。

 

ーーーーーーーーー

 

と、ここまで長々と柿次郎君のトランジションを見てきたわけだけれど、あらたな疑問が浮かぶ。彼は、自分が変わっていく様を「上書き、アップデート」という言葉を使っていることだ。ならば、上書きされてる根本があるっていう意味も含んでいるのではないだろうか。その根本が「柿次郎のオペレーションシステム」だ。「ない」を「ある」に変えるための大きな駆動システム。

 

本来であれば、ここでその内容を言及して締める場面だろうが、「おれおま」の記事を読んでいると、その根本にみんな気づいていると感じた。本の中でも、きっと言及しているだろう。だから、あえて書かない。自分なりのアンサーを本の中から見つけることを願って。

 

 

プロフィール

荒井 慶悟(あらい けいご)

「小さな声を掬うをコンセプト」に場づくりを行っています。

 

おまおれエッセイ寄稿コンテスト開催中(9/30迄延長)

アイデンティティを他者との対話で探る。今回の本のポイントです。テーマ「おまえの中の柿次郎を教えてくれ」でエッセイを寄稿してみませんか?

10名の方におまおれ本と黒磯本をセットでお送りします。

 

※詳細・応募フォームはこちら

『おまえの俺をおしえてくれ』エッセイ寄稿コンテンスト 受付フォーム

 

 

書籍概要

https://huuuu-jp.stores.jp/

■商品情報■
・今、自分は「ある」よりも「ない」だと思っている人
・自分の生き方に選択肢が「ない」と思ってる人
・いつか「ある」状態になりたいと思ってる人

この本はそんな人にこそ読んでもらいたい。


タイトル :おまえの俺をおしえてくれ
著者        :徳谷柿次郎
出版社    :風旅出版
発行元    :Huuuu
定価        :定価 大人1,800円(税別)
判型        :変形四六判(113 mm ×182mm)
発売日    :2022年9月16日(40歳)

 

目次(抜粋)

1)自分で自分を編集する
2)異常でしたね。執着が。
3)セロトニンがでない部屋
4)おまえすごいな、最高やな!
5)「遊ばなきゃ」っていう意識
6)ずっと下唇震えてましたからね、急に決断迫られて
7)自分にとって一番いい栄養分があるところに容赦なく動ける
8)おまえの俺をおしえてくれ

寄稿「おまえの俺をおしえてくれ」
小林直博/原宿/宮脇淳/シモダテツヤ/小野田弥恵/MOTOKO/塩谷舞/カツセマサヒコ/納谷ロマン/小倉ヒラク/藤本智士/友光だんご/石崎嵩人(敬称略)

 

【一冊販売】『おまえの俺をおしえてくれ / 徳谷柿次郎』 | 風旅出版

【5冊卸販売】『おまえの俺をおしえてくれ / 徳谷柿次郎』6掛け 9/30迄 | 風旅出版

【10冊卸販売】『おまえの俺をおしえてくれ / 徳谷柿次郎』6掛け 9/30迄 | 風旅出版

【20冊卸販売】『おまえの俺をおしえてくれ / 徳谷柿次郎』6掛け 送料無料 | 風旅出版

【50冊卸販売】『おまえの俺をおしえてくれ / 徳谷柿次郎』6掛け 送料無料 | 風旅出版

「夏の少年」(記:タケナカリー)

「40代は人生の夏。楽しみなさい」

 

そう先輩に言われたことがあります。

 

30代で芽吹かせたことを、ようやく奔放に気持ちよく茂らせることができる、または、もっと自由闊達に周りに囚われること無く動けるようになる、そんな意味が込められていると思っていますが、このところ、そういった「夏らしさ」を柿ちゃんに感じていました。

 

彼は好奇心が旺盛です。

 

やりたいことは今やるのだという気迫が、夏休みを謳歌する少年のようです。

 

その少年は、誰に頼まれたわけでもないのに、わからないことを増やし、探求する自由研究にも夢中です。ギラギラしています。

 

熱帯夜は、ちょっと散歩するだけでも何かが起きる予感がしますね。

 

そんな夜に、風通しが良く、人が集まる場所を作っているのもその少年です。

 

彼のまわりには暑くて眠れない人達が集まって、とても愉しそうにグラスをぶつけ合っています。

 

やってこ。やってこ。いい循環です。

 

ちょうどこの本を出版する日に40代に入るそうですから、僕の見立ては間違っていなかったでしょう。

 

さて、この本のタイトル「おまえの俺をおしえてくれ」ですが、柿ちゃんからこう聞かれたのは僕にとって初めてではありません。

 

「僕ってどんな風に見えていますか?」と最初に柿ちゃんに聞かれたのは、ゴールデン街のカウンターでした。おそらくは3年くらい前です。

 

今思うとその頃から、今回の本の着想があったのかも知れません。その日は酔っていましたし、酒場で日付が変わった後の会話なんてろくなもんじゃないですから、朧げに「ルサンチマン(弱者が強者に持つ憤り)を上手に燃料にしている人」みたいなことを返答したと思います。

 

彼をよく知る人は、その出生や青春時代の壮絶な苦労話から、この言い回しが妥当なものだと理解してくれるでしょう。でも、白状すると、それを口に出したその瞬間から、どうも僕の方が消化不良なんです。

 

だって、彼は、自分の興味に正直になって、師を見つけ、独りで立ち、成り上がったのです。編集と向き合う姿勢は組織に形を変え、今は伝えたいことを苦労しながらも、伝わってほしい人達に届けています。

 

つまり、もう労ってやるしかない男ではないのです。だから、過去を燃料にしているというのは、少し浅薄な気がしてしまう。もっと彼は前を向いている。

 

冒頭に戻りましょう。そして、改めて伝えましょう。

 

今の彼は「夏の少年」です。

 

過去を取り戻すのではなく、過去を過去のまま丁寧に置いてきて、今は少年のように未来を見ている。自由研究と向き合っている。

 

柿次郎は夏を過ごしています。
菊次郎の夏に似ていて、うらやましい限りです。

 

 

プロフィール

タケナカリー

Chance The Curry Inc. 代表。カレー活動家。カレー三兄弟の三男。好きな概念はカレーです。

 

おまおれエッセイ寄稿コンテスト開催中(9/30迄延長)

アイデンティティを他者との対話で探る。今回の本のポイントです。テーマ「おまえの中の柿次郎を教えてくれ」でエッセイを寄稿してみませんか?

10名の方におまおれ本と黒磯本をセットでお送りします。

 

※詳細・応募フォームはこちら

『おまえの俺をおしえてくれ』エッセイ寄稿コンテンスト 受付フォーム

 

 

書籍概要

https://huuuu-jp.stores.jp/

■商品情報■
・今、自分は「ある」よりも「ない」だと思っている人
・自分の生き方に選択肢が「ない」と思ってる人
・いつか「ある」状態になりたいと思ってる人

この本はそんな人にこそ読んでもらいたい。


タイトル :おまえの俺をおしえてくれ
著者        :徳谷柿次郎
出版社    :風旅出版
発行元    :Huuuu
定価        :定価 大人1,800円(税別)
判型        :変形四六判(113 mm ×182mm)
発売日    :2022年9月16日(40歳)

 

目次(抜粋)

1)自分で自分を編集する
2)異常でしたね。執着が。
3)セロトニンがでない部屋
4)おまえすごいな、最高やな!
5)「遊ばなきゃ」っていう意識
6)ずっと下唇震えてましたからね、急に決断迫られて
7)自分にとって一番いい栄養分があるところに容赦なく動ける
8)おまえの俺をおしえてくれ

寄稿「おまえの俺をおしえてくれ」
小林直博/原宿/宮脇淳/シモダテツヤ/小野田弥恵/MOTOKO/塩谷舞/カツセマサヒコ/納谷ロマン/小倉ヒラク/藤本智士/友光だんご/石崎嵩人(敬称略)

 

【一冊販売】『おまえの俺をおしえてくれ / 徳谷柿次郎』 | 風旅出版

【5冊卸販売】『おまえの俺をおしえてくれ / 徳谷柿次郎』6掛け 9/30迄 | 風旅出版

【10冊卸販売】『おまえの俺をおしえてくれ / 徳谷柿次郎』6掛け 9/30迄 | 風旅出版

【20冊卸販売】『おまえの俺をおしえてくれ / 徳谷柿次郎』6掛け 送料無料 | 風旅出版

【50冊卸販売】『おまえの俺をおしえてくれ / 徳谷柿次郎』6掛け 送料無料 | 風旅出版

「柿次郎さんは、宮本武蔵なの?」(記:藤原慶)

「君、顔、いいねぇ!」

 

僕が、初めて柿次郎さんに出会って言われた最初の言葉だ。

 

当時、フォトグラファーになる為に上京したばかりの僕は、何とか手に入れたイベントの撮影の仕事をしていて、パネリストとして登壇していた帰りがけの柿次郎さんに挨拶をした時の出来事だった。

パッと僕の顔を見るなり、瞳孔を開かせながら真っ直ぐに放ったその言葉に僕はうろたえたが、聞けば集合写真の撮り方がとても良かったと褒めてくれて、その場で連絡先を交換した。

それから1週間ほど経ってから突然電話がかかってきて「今度長野に来ない?美味しい蕎麦に温泉。最近買った柿色の車に乗せて案内するよ。車?もちろんローンだよ、男は度胸だよ」と。

半分くらい意味がよくわからなかったが、蕎麦・温泉というキーワード、そしてまた柿次郎さんに会えるのか、という高揚感に抗えず、僕は気がつけば長野の湯に浸かっていた。

思えばあの第一声から、僕は柿次郎さんに心を掴まれていたのかも知れない。

それから僕は、柿次郎さんと日本各地色んな所を行脚して、全国のやってこ!な人たちと出会っては着々と価値観が崩壊させられていった。

 

少し話は逸れるが、昔、僕は少々長い間ひとり旅をしていた時期があって、その時に実感したことのひとつに「人との繋がりのない旅はめっちゃ寂しい」というのがある。

初めての土地に降り立った瞬間はいつもワクワクするのだけど、その効力は半日も経つと跡形もなく消えて、後に残るのは焦りにも似た孤独感だ。

 

だからこそ、柿次郎さんの旅の仕方は僕からすると衝撃的だった。
人との垣根を見事に超えて、気持ちのいいほどにその人の心に踏み込んでいく。

その時の僕は、ポケモンでいう学習装置を手に入れてぐんぐんレベルアップするコラッタだったと思う。

人間関係も含めて、今の仕事の礎を築いてくれたのは間違いなく柿次郎さんだ。

あれから、早5年。

長野に拠点を移した柿次郎さんのやってこぶりは相変わらずで、
お土産屋 シンカイはじめ、コミュニティオフィス MADO、OYAKI FARM、スナック 夜風、風旅出版などなど、もはや把握できないくらいに色んなクリエイティブを打ち出し、関わる人もぐんと増えた。

今の柿次郎さんを見ていると、江戸の一時代はこうして築かれたのかな、とすら考えてしまう程だ。

江戸時代といえば宮本武蔵

なるほどそうか、きっと柿次郎さんは令和の宮本武蔵だ。

なんなら最近長野の山奥に家を買って、農作業にも精を出しているそうだ。

バカボンド宮本武蔵の様に、お米を作って柿次郎さんも泣いたりするのだろうか。
原作はそこで連載がストップしてしまっているが、柿次郎さんの話はそこで終わらないはずだ。

バカボンドの続きが読めなくてもいい。
僕は柿次郎さんを見届けてみたい。

 

 

プロフィール

藤原 慶 (ふじわら・けい)

1993年 神奈川県出身  21歳の頃にカメラとバックパックを持って日本放浪の旅に出る。 各地を周りながら撮影した写真を路上で販売し、生き延びる生活を続け、 最終的にたどり着いた名古屋でアシスタント勤務を経て上京。 現在都内を中心に活動。

 

おまおれエッセイ寄稿コンテスト開催中(9/30迄延長)

アイデンティティを他者との対話で探る。今回の本のポイントです。テーマ「おまえの中の柿次郎を教えてくれ」でエッセイを寄稿してみませんか?

10名の方におまおれ本と黒磯本をセットでお送りします。

 

※詳細・応募フォームはこちら

『おまえの俺をおしえてくれ』エッセイ寄稿コンテンスト 受付フォーム

 

 

書籍概要

https://huuuu-jp.stores.jp/

■商品情報■
・今、自分は「ある」よりも「ない」だと思っている人
・自分の生き方に選択肢が「ない」と思ってる人
・いつか「ある」状態になりたいと思ってる人

この本はそんな人にこそ読んでもらいたい。


タイトル :おまえの俺をおしえてくれ
著者        :徳谷柿次郎
出版社    :風旅出版
発行元    :Huuuu
定価        :定価 大人1,800円(税別)
判型        :変形四六判(113 mm ×182mm)
発売日    :2022年9月16日(40歳)

 

目次(抜粋)

1)自分で自分を編集する
2)異常でしたね。執着が。
3)セロトニンがでない部屋
4)おまえすごいな、最高やな!
5)「遊ばなきゃ」っていう意識
6)ずっと下唇震えてましたからね、急に決断迫られて
7)自分にとって一番いい栄養分があるところに容赦なく動ける
8)おまえの俺をおしえてくれ

寄稿「おまえの俺をおしえてくれ」
小林直博/原宿/宮脇淳/シモダテツヤ/小野田弥恵/MOTOKO/塩谷舞/カツセマサヒコ/納谷ロマン/小倉ヒラク/藤本智士/友光だんご/石崎嵩人(敬称略)

 

【一冊販売】『おまえの俺をおしえてくれ / 徳谷柿次郎』 | 風旅出版

【5冊卸販売】『おまえの俺をおしえてくれ / 徳谷柿次郎』6掛け 9/30迄 | 風旅出版

【10冊卸販売】『おまえの俺をおしえてくれ / 徳谷柿次郎』6掛け 9/30迄 | 風旅出版

【20冊卸販売】『おまえの俺をおしえてくれ / 徳谷柿次郎』6掛け 送料無料 | 風旅出版

【50冊卸販売】『おまえの俺をおしえてくれ / 徳谷柿次郎』6掛け 送料無料 | 風旅出版

「カニのひと」(記:川端俊弘)

またカニのマネしてる。きっとテンションが高く、変わり者の編集長なんだろうな。出会う前の、僕の徳谷柿次郎に対するイメージ。

 

その後、WEBメディアの『ジモコロ』に僕たちの罠シェアリング活動を紹介してくれたご縁があり、罠の紹介がてら山の中で彼と出会うことになった。

いざ会ってみると、とても常識人。しっかりと受け答えができて、気持ちの良い質問を投げかけてくれる。気さくで、落ち着いて、話が通じる。思っていた印象と違い、常識のある編集長だった。

 

「柿次郎さん、SNSでやってる蟹面白いですね?」と彼に感想を投げかけてみた。「いやぁ、ウケると思って…」くらいの返事を期待していると、とてつもなく小難しい返事が返ってきた。小難しすぎて一文字も思い出せない。とにかく理念と信念があって、現場で得たことがが宝石のように輝かしい体験だからカニをしているらしい。あの湯煙の中から現れるタラバガニが?

 

その次は、彼と、彼の仲間たちへ僕らがつくるご飯を食べてもらう機会があった。めっちゃ食べる、食べる、たべる。僕たちが獲った鹿や育てた野菜、握った米を口いっぱいにほおばり、全て美味しいと言ってくれた。ただ、彼らは用意した椅子には座らずに、地べたに座っていた。変わった人たち。

 

一緒に出店した日の夜に、僕らのアジトにやってきて、焚き火を楽しんだ夜もあった。その時も、めっちゃ食べてくれた。作ったのものを美味しく食べてくれると、自分を肯定してくれる様な気になってとても嬉しい。ただ、アポらしいアポはなかったように記憶している。

 

彼と、彼の仲間たちと酒を呑む機会もあった。小難しい話をして眉間にシワを寄せたと思ったら、腹を抱えて笑えるジョークを飛ばし、酒席こその下世話な話題も上品に語り、酒をグイグイと楽しんで、何故か唐突に玄米の良さを伝えはじめる。話題のジェットコースターにどんどんと巻き込まれていき、気付けば僕は彼にマッチングアプリを始めるか否か、の相談をしていた。答えは、東京に一緒にいこう。だった。なぜ東京?

 

気付けば僕は、徳谷柿次郎が好きだった。彼だけでない、彼の周りの人たちや作るもの、感性などが好きだ。それは、彼の作る世界がすべて優しい本気で包まれており、本気なのにトゲトゲしくなく、心地よい脱力を感じるからである。彼の周りは、“楽しんで全力を尽くす”で溢れている。彼らと一緒にいれば、同じものを吸収していけば、僕たちもそうなれる様な気がした。何者かになれる様な気がした。

 

ただ、カニのやつだけはようわからんな、と思っている。

 

プロフィール

川端 俊弘(かわばた としひろ)

狩猟をポップカルチャーにしたいと思い株式会社山学ギルドを設立。鹿肉を売ったり、ツノや骨を売ったり、ハンティングツアーを企画しています。本業はブックデザイナー

 

おまおれエッセイ寄稿コンテスト開催中(9/30迄延長)

アイデンティティを他者との対話で探る。今回の本のポイントです。テーマ「おまえの中の柿次郎を教えてくれ」でエッセイを寄稿してみませんか?

10名の方におまおれ本と黒磯本をセットでお送りします。

 

※詳細・応募フォームはこちら

『おまえの俺をおしえてくれ』エッセイ寄稿コンテンスト 受付フォーム

 

 

書籍概要

https://huuuu-jp.stores.jp/

■商品情報■
・今、自分は「ある」よりも「ない」だと思っている人
・自分の生き方に選択肢が「ない」と思ってる人
・いつか「ある」状態になりたいと思ってる人

この本はそんな人にこそ読んでもらいたい。


タイトル :おまえの俺をおしえてくれ
著者        :徳谷柿次郎
出版社    :風旅出版
発行元    :Huuuu
定価        :定価 大人1,800円(税別)
判型        :変形四六判(113 mm ×182mm)
発売日    :2022年9月16日(40歳)

 

目次(抜粋)

1)自分で自分を編集する
2)異常でしたね。執着が。
3)セロトニンがでない部屋
4)おまえすごいな、最高やな!
5)「遊ばなきゃ」っていう意識
6)ずっと下唇震えてましたからね、急に決断迫られて
7)自分にとって一番いい栄養分があるところに容赦なく動ける
8)おまえの俺をおしえてくれ

寄稿「おまえの俺をおしえてくれ」
小林直博/原宿/宮脇淳/シモダテツヤ/小野田弥恵/MOTOKO/塩谷舞/カツセマサヒコ/納谷ロマン/小倉ヒラク/藤本智士/友光だんご/石崎嵩人(敬称略)

 

【一冊販売】『おまえの俺をおしえてくれ / 徳谷柿次郎』 | 風旅出版

【5冊卸販売】『おまえの俺をおしえてくれ / 徳谷柿次郎』6掛け 9/30迄 | 風旅出版

【10冊卸販売】『おまえの俺をおしえてくれ / 徳谷柿次郎』6掛け 9/30迄 | 風旅出版

【20冊卸販売】『おまえの俺をおしえてくれ / 徳谷柿次郎』6掛け 送料無料 | 風旅出版

【50冊卸販売】『おまえの俺をおしえてくれ / 徳谷柿次郎』6掛け 送料無料 | 風旅出版

 

「ダーク同盟」(記:藤江佑馬)

いつからかTwitterで繋がっていた。SNSのみで知っている時は面白いことやっているな、長野県に移住してLAMPによく行っている印象。共通の友達がいるからいつか出会うかもしれないけど、正直交わることないだろうなーと思っていた。

 

僕の話になるけど、高校生くらいまで、どんな人たちとも仲良くなれるタイプだった。大抵クラスのヒエラルキーのトップの集団に所属はするが、暗めのあまりスポーツとかもしないような集団にも混ざることもできていた。何かのグループ分けになると、どこに入ろうかといつも悩んでいた。普段所属しているトップ集団に入らなければ仲間外れにされる可能性があるから、大体そこに入っていたが、内心そのグループにいるととても居心地悪かった。

 

僕は根が真面目なので、中学の頃、トップ集団はカッコつけてタバコを吸うし、自分たちが目立つことに神経を尖らせ、隣の学校との喧嘩をケシかけ、ヒエラルキーの下層にいる友達を馬鹿にしたりもすることが、嫌で仕方なかった。

小学校の時にそれらを拒むような態度を取ったことで酷いいじめに合った経験から、仲間外れにされる怖さを体感していたので、僕は内心嫌でもトップ集団と行動を共にしていた。その集団にいると僕の行動に対して「お前、何まじめ君みたいこと言ってんの?」とか、いわゆるちゃんとしたことするのが「ダサい」とか言われる。カッコ良いって定義が僕の価値観と完全にずれていることに気づいていながら、僕は納得いかないカッコ良さに合わせていた。

 

高校を地元から1時間離れて少し進学校っぽい学校を選択したことで、居心地が良いなと感じる価値観の合う仲間たちと出会った。そして無理して合わないグループに所属することを辞めたことで、いわゆるトップ集団っぽいイケてる集団に入ることはなくなり、僕の交友関係は落ち着いていった。

 

僕の中の柿次郎さんは、会うまではそのトップ集団にいるような人だった笑

あと、ちょっとパリピっぽくてクラブとかライブに言ってヒップホップ聴きながらイエー、みたいなの結構好きそう笑

だから、あまりそういうのに興味のない僕は、交わることはないだろうなー、なんて勝手に思っていた。

 

時は過ぎ、2021年になり、僕はいわゆるSDGs系のアクションを世間が騒ぐ前から実行していた。サキュラーエコノミーの安居さんが乗鞍に来るタイミングで、柿次郎さんからSNS経由で連絡があり、乗鞍に来ることになって、焚き火を囲んだのが出会い。

 

めちゃでかいかっこいい車で登場し、あ、やっぱイケてる兄ちゃんだ!って思って、最初は不安だったけど、焚き火を囲みながらサキュラーエコノミーの話を真剣にして、ユーモアがあり、知識が僕より格段に豊富で素敵な人だった。そして目指している世界観に同じような像が見えた。

 

もしかしたら、イケてる兄ちゃんが、真面目に取り組む僕(たち)をかっこいいって言ってくれる(取材してくれる)かもしれない。そんな淡い期待を抱いた。

その期待は現実となり、GiFT NORiKURAの取り組みをYahoo JAPAN SDGsの記事にしてくれ、僕にスポットライトを当ててくれた。その後、僕らの取り組みはまだごく一部の界隈だけど、世間から注目されるようになった。とても感謝している。

 

最近の僕の中の柿次郎さんは、僕がまだ閉じているものを自然に開けていく人だろうなって思っている。現に僕はここで自分のブログにも書いていない過去のいじめの経験を口にした。それは多分柿次郎さんが持っているダークな部分をユーモア混じえて公にぶちまけていることに関して少し憧れがあるからだろう。今の僕には到底できない表現。

 

ちょっとわかったつもりになってしまうし、勝手な印象の話だけど、そういう人の目って少し寂しさを放つ。

 

なので、出会って1年の中で、交わることがなさそうだったのが、今はどこか近い匂いを感じている。

 

これから年を取るにつれ茶飲み友達になるかもしれない、なんて思いつつ、アップデートされた新しい世界の価値観を長野で目指していく同志の一人であることは確かだろうな。

 

そしてダーク同盟かな。

 

 

プロフィール

藤江 佑馬(ふじえ ゆうま)

のりくら観光協会乗鞍高原ゲストハウス雷鳥 オーナー・JMGAガイド
小さい頃から天気や気候変動に興味を持ち、大学では環境科学を学ぶ。2005年にウェザーニューズに入社し営業、マーケティングを経験し2015年に脱サラ。学生の頃からの夢の一つであった温泉宿を憧れの地、北アルプスの麓の標高1500mの乗鞍高原で2016年4月にオープン。同時に日本山岳ガイド協会の資格を取得し北アルプスをフィールドに自然ガイドも行う。2019年にはサステナブルアクションカフェ「GiFT NORiKURA」をオープン。現在はサステイナブルな自然環境とのりくら地域創りに奔走中。趣味は登山・ロングトレイル

 

おまおれエッセイ寄稿コンテスト開催中(9/30迄延長)

アイデンティティを他者との対話で探る。今回の本のポイントです。テーマ「おまえの中の柿次郎を教えてくれ」でエッセイを寄稿してみませんか?

10名の方におまおれ本と黒磯本をセットでお送りします。

 

※詳細・応募フォームはこちら

『おまえの俺をおしえてくれ』エッセイ寄稿コンテンスト 受付フォーム

 

 

書籍概要

https://huuuu-jp.stores.jp/

■商品情報■
・今、自分は「ある」よりも「ない」だと思っている人
・自分の生き方に選択肢が「ない」と思ってる人
・いつか「ある」状態になりたいと思ってる人

この本はそんな人にこそ読んでもらいたい。


タイトル :おまえの俺をおしえてくれ
著者        :徳谷柿次郎
出版社    :風旅出版
発行元    :Huuuu
定価        :定価 大人1,800円(税別)
判型        :変形四六判(113 mm ×182mm)
発売日    :2022年9月16日(40歳)

 

目次(抜粋)

1)自分で自分を編集する
2)異常でしたね。執着が。
3)セロトニンがでない部屋
4)おまえすごいな、最高やな!
5)「遊ばなきゃ」っていう意識
6)ずっと下唇震えてましたからね、急に決断迫られて
7)自分にとって一番いい栄養分があるところに容赦なく動ける
8)おまえの俺をおしえてくれ

寄稿「おまえの俺をおしえてくれ」
小林直博/原宿/宮脇淳/シモダテツヤ/小野田弥恵/MOTOKO/塩谷舞/カツセマサヒコ/納谷ロマン/小倉ヒラク/藤本智士/友光だんご/石崎嵩人(敬称略)

 

【一冊販売】『おまえの俺をおしえてくれ / 徳谷柿次郎』 | 風旅出版

【5冊卸販売】『おまえの俺をおしえてくれ / 徳谷柿次郎』6掛け 9/30迄 | 風旅出版

【10冊卸販売】『おまえの俺をおしえてくれ / 徳谷柿次郎』6掛け 9/30迄 | 風旅出版

【20冊卸販売】『おまえの俺をおしえてくれ / 徳谷柿次郎』6掛け 送料無料 | 風旅出版

【50冊卸販売】『おまえの俺をおしえてくれ / 徳谷柿次郎』6掛け 送料無料 | 風旅出版

 

「眩しい。だからこそまた会いたい。」(記:宮本雅就)

僕と柿次郎さんとの出会いはHuuuuのPodcast採用だった。

大学卒業後、僕は京都でフリーターをしていた。当時は自分の将来に対し漠然とした不安を抱えており、Huuuuで正社員の募集を見つけたときは、運命の出会いでもしてしまったかのようだった。興奮が冷めやまぬうちに音声を録音し、すぐに応募した。

選考は1次から2次へと進み、運よく3次のzoom面接までたどり着いた。これしかないけどこれが俺の全てや!いけ!と大学卒業前に作った雑誌を武器に僕は面接へ挑んだ。
面接には柿次郎さんがいた。柿次郎さんのことはジモコロでもともと一方的に知っていたので、画面越しとはいえ僕にとっては念願の出会いだった。

面接時間は10分ほどだったように思う。基本的な進行や質問はだんごさんがされていたので、その場で柿次郎さんが話す機会はあまりなかったと記憶しているが、だんごさんと日向さんがリラックスし、のびのびと僕に質問し、聞いてくれる雰囲気に僕は心地がいいと感じたことを覚えている。それはきっと柿次郎さんが普段からおふたりを信用し、任せているからなのだろうと思った。

 

面接が終わり、それから少しして不採用通知が届いた。しかし僕の心が沈むことはなかった。不思議とまた柿次郎さんとお会いできるような気がしていたからだ。

またそれから少しして、普段鳴るはずのないメッセンジャーの通知が鳴った。柿次郎さんから京都でお茶でもどうですか?というような内容だった。

 

緊張しながら待ち合わせ場所へ向かい、柿次郎さんに会った。

柿次郎さんが行く先々にはかっこいい大人がいっぱいいて、そんな人たちと親しげに話す柿次郎さんはかっこよかった。しかし同時に、何者でもなく、とにかく自分に自信がなかった当時の僕には少し眩しくもあった。

2日間京都を連れ回してもらったが、おもしろい話一つできず、ただ着いていくだけで、やっと会えた人に何の爪痕も残せなかった自分自身に情けなく思っていた。そんな僕を知ってか知らぬか、柿次郎さんは「明日金沢においしいお寿司を食べに行くけど来る?」と僕に言った。

どうしてだろう?どうしてこうまで声をかけてくれるのだろう?と思った。

 

しかし、再会を繰り返すうちにその疑問は薄れていった。

シンカイのイベントに参加する旨のメッセージを送ったとき「岐阜での生活の調子はどう?」と近況を聞いてくれ、僕が住んでいる地域の近くに来られるときは「◯日から郡上に行きます!」と連絡をしてくれた。僕が柿次郎さんとの再会を望めば、また会うことを受け入れてくれた。

来るもの拒まず去るもの追わず、という言葉があるが、さらに柿次郎さんは来るものにはほっとけない人なのだと思う。

これだけ日本中に柿次郎ファンがいる正真正銘の人気者なのに、ひとつひとつの出会いを本当に大切にされている方なんだろう。

 

僕はそんな柿次郎さんが大好きで、柿次郎さんは僕が目指すべきかっこいい大人である。

 

プロフィール

宮本 雅就(みやもと まさなり)

1997年、大阪生まれ。ワーホリや東南アジア放浪を経て、2021年に岐阜県郡上八幡へ移住。 本好きが高じ、レターパックを使用した図書館、遠距離図書館「ASTRAVY」を開設。 大好きな郡上八幡を個人的に宣伝し、人に来てもらい、大好きな本を勧めるエゴの塊。 旅と本と音楽が好き。

 

おまおれエッセイ寄稿コンテスト開催中(8/20〜9/16)

アイデンティティを他者との対話で探る。今回の本のポイントです。テーマ「おまえの中の柿次郎を教えてくれ」でエッセイを寄稿してみませんか?

10名の方におまおれ本と黒磯本をセットでお送りします。

 

※詳細・応募フォームはこちら

『おまえの俺をおしえてくれ』エッセイ寄稿コンテンスト 受付フォーム

 

9/16 出版記念イベント開催@東日本橋CITAN

東京@東日本橋のホステル「CITAN」で出版記念トーク&販売会やります。トーク相手に柳下さん、石崎くん。DJはスリーパーさん。

40歳誕生日にかこつけて、お祝いに本を買ってもらう商魂たくましい催しです。

 

※イベント詳細・参加はこちら

www.facebook.com

 

書籍概要(仮)

タイトル :おまえの俺をおしえてくれ
著者        :徳谷柿次郎
出版社    :風旅出版
発行元    :Huuuu
定価        :定価 大人2000円(税別)※指定販売店にて学生割引有り
判型        :変形四六判(113 mm ×182mm)
発売日    :2022年9月16日(40歳)

対談、エッセイ、旅の雑感などの体裁をとる本書は、「人生のわからないを増やす」を信条とする、風の思想家・徳谷柿次郎が、人生の読点として不惑を迎える節目に刊行されます。もともと何も持っていなかった著者が「ない」を「ある」に変えていく変遷を半生記として描き、それは、これから人生の進む方向を考えている若い読者に、勇気を与える思想書としても読まれるでしょう。自問の末にたどり着いた「おまえの俺をおしえてくれ」という他者への問い。ゼンブツナガッテル。


ーーーー
目次(抜粋)

はじめに

1)自分で自分を編集する
『拾い癖』/兄貴のエロビデオをスケッチ鑑賞した記憶/冴えない新刊本屋のおじさんと奇妙な関係/インターネット上での異常なアウトプットが夢につながった/

2)異常でしたね。執着が。
自分の居場所を探していた/部屋と家族の記憶/人生のカードデッキ論/怒りは実践の原動力/松屋のバイトで学んだ逆算の仕事観/新聞配達で培った毎日働くことの習慣/

3)セロトニンがでない部屋
「ない」について/家族の愛がない/お金がない/文化資本がない/夢がない/ヒップホップは社会を映す鏡である/アイデンティティの強制上書き/

4)おまえすごいな、最高やな!
無視できない東京という街/上京資金を貯めるエクセル50万円の記録/バイト中に突如訪れた東京のチャンス/「ないローカル」と「あるシティ」

5)「遊ばなきゃ」っていう意識
自炊の先にタモリがいる/ハワイの海は風呂説/旅の回復論 ドーミーインは脳内自宅となる/ローカル取材で生まれる「返礼」の意識/スタイルで金を稼いで、メシを食う

6)ずっと下唇震えてましたからね、急に決断迫られて
中央集権とタワーマンション/「つくる」意識と「奪われている」意識の差が大きくなる/息を吸って吐くようなインターネット生息論/かましの経営美学/「人生の孤独を持ち込むな」ローカルのコミュニティ問題

7)自分にとって一番いい栄養分があるところに容赦なく動ける
移動しながら考えたこと/自己決定を繰り返しておもしろく生きる/蜂・ゴリラ・蟹/「能」で見立てる編集者論/人生の、わからないを増やす

8)おまえの俺をおしえてくれ
寄稿「おまえの俺をおしえてくれ」
小林直博/原宿/宮脇淳/シモダテツヤ/小野田弥恵/MOTOKO/塩谷舞/カツセマサヒコ/納谷ロマン/小倉ヒラク/藤本智士/友光だんご/石崎嵩人(掲載順未定)(敬称略)

おわりに

 

柿次郎×土門蘭 出版カウンセリングRADIO

 

 

 

「柿次郎さんと、JYP(日本やってこプロレスリング)」(記:ヤマグチナナコ)

昨年9月、Podast採用で株式会社Huuuuに仲間入りした。採用までに5分ほどの録音音声を送り、その後オンラインを含めて2回の面接があった。その時にはとっくに柿次郎さんは長野へ移り住んでいたから、リモートでの顔合わせになり「わ〜、インターネットの有名人だ!」と内心思った気がする。そしてなんやかんやで入社が決まり、初めて実物と対面したのは確か9月中頃だっただろうか。

 

Huuuuの周りや、柿次郎さんの周りにいる人たちは、各土地土地で出会い、何度かまた別の場所で再会したり、ひょんなきっかけで仕事をする中で関係性を深めていった人たちばかりだ。なんなら飲み屋で泥酔し顔が茶色になるまで飲み、朝日に顔を焼かれながらそばを啜ったり。もしくは、もう少し穏やかにキャンプの火を囲みながらタバコを吸って身の上話をしていたり。まあ全部想像ですが、私はそういう体験を柿次郎さんと共にしていない。もしくは、他の人々に比べて圧倒的に回数が少ないと思う。

 

だからなのか、Huuuuに入ったあと私は圧倒的な情報不足に直面した。みんなが柿次郎さんという人の話をしていて、「柿さんならこうするかな」「柿さんに聞かなきゃ」そんな会話が飛び交う。私がフラ〜っと入れてもらったコミュニティには圧倒的な「柿次郎さん」が既にいて、私だけがよくわからないまま、なんとなく分かったような感じを出しつつこなしている…みたいな感覚。ここで明らかにしておきたいのは、それに対して疎外感を感じているわけではない。私自身、知らないコミュニティに身を投じることが嫌いじゃないし「こういうものだな〜」と思う。だからこそ(常識の範囲内で)勝手にやらせていただいてるし、それがある程度は歓迎されるのかなという打算もある。

 

そしてもう一つ、柿次郎さんが私に教えてくれた自身の「行動原理」を頼りにしている。あれは多分、初めて会った9月の長野だったか、もしくは冬のCITANだったか。時と場所があんまりはっきりしていないけれど、まあそれはあんまり大事ではないのでどうでもいい。柿次郎さんは入社して間も無い私に、どこかの道を歩きながらこう説明してくれた。

 

「プロレスとヒップホップが好きなんです。基本、僕の振る舞いはそれに則ってると思ってもらえたら、理解できると思います」

 

ッハ〜〜〜!なるほど!!!!…とその場でリアクションしたかどうかもあんまり覚えていないが(多分してない)、そのときに脳のシナプスがバチッとつながるような、ひらめきに近いものがあった。正直、それまでは「なぜこのタイミングでこういうことを言ってるんだ?」と疑問に思うことも多かった。もっとマジに正直に言うと「違う文化圏かも…」「私の知らないコミュニケーション方法…」と思っていたこともあった。

 

ヒップホップはそれほど明るくないが、全日本プロレスは好きだ。縁があり何度か新木場会場で試合を見せてもらったことがある。最初は「マッチョが殴り合うところなんか見たくないのだが…」と拒絶反応を示していたけれど、段々と試合に引き込まれ、まだ新人だった青柳選手をキラキラした目で追い、緑色の液体を吹き出すTAJIRIに目を丸くした。終いには「宮原ーーーーー!」と自慢の声のデカさで野次を飛ばしていた。

 

そこにあったのは無秩序な暴力ではなく、徹底的なストーリーと魅せ場。そして同時並行で行われる、リアルな身体のぶつかり合いだった。時には場外まで戦いは及ぶけれど、それが観客に及ばぬよう、若手レスラーがちゃんと誘導してくれる。相手の攻撃を受け合い、戦う姿をありありと見せつけ、リング上から決して逃げない。そして観客はその戦う姿にいつの間にか身を乗り出し、なんならちょっと泣いてしまう。そして気づくと、物販コーナーへタオルを買いに行っている。物販に立つ選手は先ほどの試合とは打って変わって礼儀正しく、ファンと共に写真を撮り、差し入れを受け取り、一人ひとりに対して丁寧すぎるほどに挨拶をしてくれる。

 

それから私は、その言葉を頼りに、柿次郎さんの行動原理を捉えようとしている。リングに自ら上がったのか、もしくは気づいたらリングの上にいたのか。もしくはヒップホップで言うと、板の上にいる…なんだろうか。どれもその経緯を詳しくは知らないけれど(きっと著書で明らかになるんだろう)、その姿をみてみんなが心を動かし、気付いたら拳を突き上げ「やってこ!」と叫んでいる。インターネットでもリアルでも、マイクパフォーマンスを忘れない。けれど普段はめちゃめちゃ腰が低く、いつも人からお土産をもらったり、まるでファンレターのようなメッセージが若者から届き、それに一つ一つ反応を示している。素直に、えらいこっちゃ〜大変だな〜と思う。けれどその行動全てをとって、徳谷柿次郎でもあるっぽい。つくづく因果だな〜〜と思う。

 

そういえば、小学生の時に中国・上海へ引っ越し、インターネットに齧り付いていた時代があった(なぜなら日本のテレビ番組は繋がらず、日本語での最新情報はネットにしかないから)。ネット規制をくぐり抜け見ていた記事の中には、柿次郎さんが書いたオモコロもあった。インターネットで燦々と輝くウェブ記事たちを片っ端から読む真っ暗な夜。多分あのインターネット体験があったから、なんやかんやで文章(最初はブログだった)を書いたり、いまの仕事をしているような気もする。少なくともインターネットが大好きな一端は、柿次郎さんが担っている…と文章を書いていて気付いた。ドヒャ〜。こうなるとまさしく、憧れのレスラーのようだ。画面の向こうの、あのリング(テキストサイト)。こうなると私もレスラーになりたい…と書く流れでもあるが、正直そういうわけではないから不思議だ。落語家にはなりたいなと思う。同じようなものだろうか、そうでもないな。

 

プロフィール

ヤマグチ ナナコ

編集&イラストレーター。武蔵野美術大学 芸術文化学科卒業後、雑誌編集を経てHuuuuにPodcast採用で仲間入り。西東京で落語とラジオを聴いて愛猫を撫でつつ、Huuuuで編集したり、フリーでイラストレーターしたり、趣味で落語を覚えたりしています。高座名は朝食亭晩ごはん。

 

おまおれエッセイ寄稿コンテスト開催中(8/20〜9/16)

アイデンティティを他者との対話で探る。今回の本のポイントです。テーマ「おまえの中の柿次郎を教えてくれ」でエッセイを寄稿してみませんか?

10名の方におまおれ本と黒磯本をセットでお送りします。

 

※詳細・応募フォームはこちら

『おまえの俺をおしえてくれ』エッセイ寄稿コンテンスト 受付フォーム

 

9/16 出版記念イベント開催@東日本橋CITAN

東京@東日本橋のホステル「CITAN」で出版記念トーク&販売会やります。トーク相手に柳下さん、石崎くん。DJはスリーパーさん。

40歳誕生日にかこつけて、お祝いに本を買ってもらう商魂たくましい催しです。

 

※イベント詳細・参加はこちら

www.facebook.com

 

書籍概要

■商品情報■
・今、自分は「ある」よりも「ない」だと思っている人
・自分の生き方に選択肢が「ない」と思ってる人
・いつか「ある」状態になりたいと思ってる人

この本はそんな人にこそ読んでもらいたい。


タイトル :おまえの俺をおしえてくれ
著者        :徳谷柿次郎
出版社    :風旅出版
発行元    :Huuuu
定価        :定価 大人1,800円(税別)
判型        :変形四六判(113 mm ×182mm)
発売日    :2022年9月16日(40歳)

 

目次(抜粋)

1)自分で自分を編集する
2)異常でしたね。執着が。
3)セロトニンがでない部屋
4)おまえすごいな、最高やな!
5)「遊ばなきゃ」っていう意識
6)ずっと下唇震えてましたからね、急に決断迫られて
7)自分にとって一番いい栄養分があるところに容赦なく動ける
8)おまえの俺をおしえてくれ

寄稿「おまえの俺をおしえてくれ」
小林直博/原宿/宮脇淳/シモダテツヤ/小野田弥恵/MOTOKO/塩谷舞/カツセマサヒコ/納谷ロマン/小倉ヒラク/藤本智士/友光だんご/石崎嵩人(敬称略)

 

huuuu-jp.stores.jp

huuuu-jp.stores.jp


※この商品は「予約販売」となります。
ご予約(ご購入)いただいた方には、9/16より順次発送させていただきます。


■おしらせ■

Day1
日時:9月16日(金)
タイトル:徳谷柿次郎著『おまえの俺をおしえてくれ』出版記念パーティー&トークイベント
場所:CITAN(地図)
入場料:2000円(25歳以下無料) ※レジで書籍購入可能
トークゲスト:かもめブックス代表 柳下恭平さん、株式会社Backpackers’ Japan 石崎嵩人さん
開場:18:00 / トーク:19:00-20:00
DJ:dj sleeper / DJ KRO / DJ AKITO

 

Day2
日時:9月17日(土)
タイトル:スナック『夜風』 開店パーティ
場所:長野市鶴賀上千歳町1324-6 第一レジャーアイランド3F
時間:17:00-0:00
instagramアカウント:

https://instagram.com/snack_yokaze

 

2022年9月16日(金)東京を駆け巡ります!
→11時半〜12時半
@下北沢BONUS TRACK 路上たたき売り販売会

→14時〜16時
青山ブックセンター  出版記念トークイベント(ゲスト 柳下恭平、藤原印刷)

→18時〜23時
@CITAN(東日本橋) 出版記念パーティ(ゲスト 柳下恭平、石崎嵩人)

(詳細が決まり次第、続報をお知らせします)

 

柿次郎×土門蘭 出版カウンセリングRADIO